読書感想・本レビュー「ブレイン・プログラミング」

読書ノート

こんにちは。
ゆなかほの です。

自動的に
夢が
かなっていく

ブレイン・プログラミング

とても魅力的な題名です。

本書を読めばあなたもきっと自分の答えを見つけられる。

そう、人生がゲームだとすれば、ここに書いたのはそのルールである。

「ブレイン・プログラミング 」 はじめに より
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著者「アラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ」氏はどんな人?

講演家、作家。

ビジネスにおける人間関係を語る第一人者として、数々の著書を執筆。
18冊がベストセラー入りし、そのうち10冊がベストセラー第1位を獲得。
セミナーも毎年30か国にのぼる国々で開催している。

日本でも『話を聞かない男、地図が読めない女』『嘘つき男と泣き虫女』などが大成功を収めた。
100か国以上で出版され、55の言語に翻訳された著書の累計発行部数は2700万部を突破。
各国の多数のメディアにも登場する。
夫妻の著作をもとにテレビ番組9シリーズ、舞台4作、映画1作が制作されており、なかでも映画は観客動員総数が1億人を超えるヒットを記録した。

夫妻が拠点とするピーズ・インターナショナル・リミテッドでは、アラン・ピーズの講演DVDを販売しているほか、世界の企業や政府機関に向けて研修、セミナーを企画運営している。
また、人間関係に関するコラムも月1回発行しており、25か国の2000万人以上が購読している。

オーストラリアの自宅で、子供6人、孫5人に囲まれ暮らしている。

*本書の【著者紹介】より

「ブレイン・プログラミング」ピックアップ要約

本書は第1〜15章の構成で書かれています。

ピックアップ要約です。
第1章のRASの仕組みが興味深いです。

第1章 RASの秘密を知る

頭のなかで考えたことを、心から信じられるなら、
人はそれがどんなことでも達成できる。

ナポレオンヒル(1937年)
ブレイン・プログラム 引用より

本書、第1章の始めに、
ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』という本に残した名言を掲載している。
脳科学の力でこの言葉が本当であることが証明できると著者は言う。

脳のすごいしくみ「RAS」とは?

網様体賦活系、通称「RAS」

RASは、哺乳類の脳幹にある「網様体」という神経の集まりで、体の生命活動を維持している。

私たちが眠ったり目覚めたり、呼吸したり、心臓が一定のリズムで動いたり、体内の老廃物が排泄されるのは、RASの働きがあるからだ。行動しようという意欲や性欲が起こるのも、お腹が空いて「食事にしよう」と思うのも、RASの働きだ。

RASは脳に入るほとんどすべての情報を中継している。
(*においは例外で、脳内で感情をつかさどる大脳辺縁系に直接伝わる)
感覚器(目、耳、舌、皮膚など)は外部からの刺激を信号に変える。
信号は、感覚神経を通って脊髄に伝えられ、脊髄からRASに伝えられる。
そして、RASから脳に伝わり、脳が信号を処理する。

RASは、脳の活動を支配するコントロールセンター

人の感覚器が外部から受け取った刺激の情報が、RASから脳に伝えられると、脳では情報をもとに、いろいろなことを「考え」「感じる」働きが活性化する。

感覚器で感じるものは、体の感覚神経を通ってRASに送られ、
脳内で思考や感情や意欲が生み出される。
つまり、RASには脳の活動のスイッチを入れ、意欲をかきたてる役割がある。

RASは情報の仕分け場

脳は毎秒、4億ビット(*1ビットはコンピューターが扱うデータの最小単位)の情報を処理しているが、
そのうち意識的に処理される情報は、わずか2000ビットである。
つまり、脳に送られる情報のうち、99.9999パーセントは知らないうちに処理され、消えている。

人は進化の過程でRASというしくみを獲得した。
すべての情報をふるい分け、その中から自分にとって大事なものだけを拾い上げる
ツールを。

RAS外部からの情報を仕分けして、考えにぴったり合う情報や、普段から親しんでいる情報をピックアップする。内面の思考や感情に合わせて、外部からの情報を拾い上げる。
そして、拾った情報に意識を引きつける。

チンパンジーと人間の「RAS」の違い

チンパンジーと人間の違い。
人間は「自己」という意識が強い。

チンパンジーのRASが基本的なプログラムを動かす原始的なコンピューターだとすれば、
人間のRAS最新式の複雑なシステムを動かすコンピューターだと言える。

*内気な人は、外交的な人と比べてRASの働きが活発であるため、RASが脳へ送る警戒信号が多いと科学者は考えている

RASの「GPSシステム」と「検索エンジン」の力

目標さえ決めれば、RASはそこへたどり着くための情報を片っぱしから集めはじめる
道を間違えても、すぐに行くべき道を教えてくれる。あとは任せればいい。
大事なのは、どこへ行きたいかであって、どうすれば行けるのかを考える必要はない

私たちは「自分が信じること」しか確信を深めない

RASは、私たちの信念を形づくる力を持つ。

RASは、私たちが信じること、考えることだけに注意を集中し、信じると決めた道へ向かうための情報だけを集めて、それ以外の情報はすべて排除する。

RASがチャンスをもたらすようにしたいなら、「考え方を変える」必要がある。
求めるものだけを見るようにプログラミングしなおす。
求めないものを見るようにさせてはいけない。

「望むこと」だけを考え、「望まないこと」は考えないように!

望まないことばかりを考えつづけていると、その望まないものに意識が向くように、RASをプログラミングしてしまうことになる。

RAS まとめ

人は心の中のつぶやきや考え方によって、自分でRASをプログラミングしている

前向きな考え方をしていれば、RASも自動的に、前向きな行動を促す情報を拾い上げる。

RASという天然のフィルターは、考えていることや、関心を向けていることを、だんだんと潜在意識に染み込ませていく。そして、潜在意識に染み込んだことを、ふたたび目の前に出現させる。

RASは、言葉を正確に選んで意識的に語りかけていれば、思いどおりにプログラミングできる
現実は、たった今から自分でつくり上げていくことができる。

第2章 自分の望みをはっきりさせる

まず「何を」したいのかだけを考える
「どうすれば」できるかを考えてはいけない

どうすれば達成できるかは、RASに任せておけば、そのうち自然にわかる。

望み(目標リスト)は、「手書き」で紙に書く。
やがて、何度読んでも輝きを失わない目標がいくつかあるのに気づく。
自分にとっていちばん大切なことがわかり焦点が定まる。

好きなこと心が求めるものを仕事にすると決めると、RASが目覚めて大事なことのために働きだし、目標に達成するための答えを探しはじめる。

重要なのは、
「ただそうしようと決める」ことだ。

第3章 明確な目標を定める

目標を細かいところまでくっきり描き出せば、
RASにスイッチが入り、求めるものに手が届きやすくなる。

目標は肯定的に書くと、脳にイメージがわいてやる気がおこる。
「◯◯しない」など、否定的な書き方はイメージがわかずやる気もおこらない。

脳は「その人が達成できること」しかイメージしない
頭のなかで考えられたことなら、人はそれを達成できる。

自分の本当の望み「本当にやりやいこと」は、始めてみなければわからない。
目標リストは10項目は入れておこう。

目標リストは、自分が心から望む目標を書き入れる。
他人が期待する目標を書かないこと。
目標が変わったら書き直そう。

第4章 期限を決めて計画を立てる

脳には「期限に間にあわせようとする力」が備わっている。
期限に間に合わせようとする力」を人に発揮させるのはRASである。

期限を決めて書きこむと、
脳が体に指示を送り、期限に間に合うように行動しはじめる。

始める時からうまくやる必要はない。
だが、始めなければ人生は上手くいかない。

1秒たりとも「準備」に時間をかけてはいけない!
今から始めよう。

おぼつかない足取りでもいい。その1歩が肝心だ。

第5章 他人がどう思い、何をしようが、なんと言おうがやりぬく

自分の人生の物語を描いているとき、
他人にペンを持たせてはいけない。

どんなことでも、失敗することなく成功した人はほとんどいない。
勝者とは、失敗しない人ではない。決してあきらめない人のこと。

成功する人とそうでない人の違いは、
「行動するかしないか」
にある。

背後から何を言われても気にしてはいけない。
誰に対してもにこやかに接しよう。
言い争ってはいけない。争いを好む人に火種を与えるだけだから。

第6章 自分の人生に責任を取る

キーワード「ワクワク」で夢を叶える

あなたが選んできたものが、あなたの今の状況をつくっている。

あなたのRASは、過去には周囲からの刷りこみを受けてきたかもしれない。
だが今からは、自分のRASにどんなふうに働きかけるかは、自分で意識的に決めていこう

自分の人生は自分でコントロールしていく
自分の人生の運転席に自分が座って、自分でハンドルを握ってどこへでも行ける。
RASを使い出せば、よりよい結果をだせる。

あなたの将来は、あなたが今日からどんな考え方をして、何を選ぶかによって決まっていく

自分の人生のすべてに100%の責任を負うと決心しよう。
何かに不満を言っている自分に気づいたら、すぐにやめよう。

人生で何が起ころうと、それに対する自分の反応の仕方を変える
そうすれば、物事がこれまでとは違う展開をするようになり、夢を実現させる道が開けてくる。

自分の心の声を信じよう。

第7章 目標を視覚化する

RASは「現実」と「想像」を区別できない
何かを想像すると、RASはそれを実際に起こっていると思いこむ。

頭のなかで目標を具体的にイメージすると、そのイメージがRASから潜在意識に伝わり、潜在意識からの働きかけによって、目標に達成する力が高まる。

脳は「言葉」ではなく「絵」を描いて考えている
目標を紙に書き、輪郭をはっきりさせるのはそのため。

視覚化すると、脳のさまざまな部分が刺激される。
ある行為を視覚化すると、脳はその行為をしているときと同じように働き、脳を目標達成に向けて奮い立たせる。

目標達成した場面を視覚化し、そのイメージをもち続けよう

頭のなかで想像したことは現実になる。
あなたが今の人生にたどりついたのも、あなた自身がそれを視覚化したからだ。

心から望むことだけを視覚化し、
望まないことは視覚化しないようにしよう

第8章 アファメーションの威力

アファメーション(自己暗示)」

アファメーションとは、
自分が達成しようとしていること、これからやろうとしていることを、つねに繰り返し自分に言い聞かせることである。

アファメーションによって自分に言い聞かせたことは、
RASから脳に伝わり、脳内の神経回路をつなぎ換える
それによって言い聞かせたことが実現する。

アファメーションは、
内面の思考パターンや自己イメージをつくりかえ、脳内配線をつなぎ換えて、目標を実現させる。

あなたは生きている磁石だ。

あなたの人生には、あなたを支配する考え方に共鳴するものが引き入れられる。

ブライアン・トレーシー(起業家)
ブレイン・プログラミング 引用より

アファメーションによって、
言葉やフレーズが自分の内面に浸透し、自分自身の一部になっていく。

RASは現実と想像を区別できないから、自分に何かを言い聞かせれば、RASはその言葉を実現させようとする

「できます!」と言う人もいれば、「できません!」と言う人もいる。

どちらの人も、ほとんどつねに正しい。


ヘンリー・フォード
ブレイン・プログラミング 引用より

第9章 新しい習慣を身につける

考え方の習慣を改めるには、
新しい考え方を紙に書き、視覚化とアファメーションを使って、RASに吹きこめばいい
一つの考え方を別の考え方に置き換えるだけだ。

どんな挑戦でも、成功するかしないかは、自分の考え方や姿勢によって決まる。

あなたは「友人5人の平均的な存在」になっていく。
自分が達成したいと思っていることを達成した人、自分と同じ方向を目指している人と交わろう。

第10章 数のゲームを楽しむ

あなたが成功する確率は、あなた独自の数字によって支配される。

生活のなかで、何に80%の時間を使いたいか、何を20%に抑えたいかを計画しよう。
いちばん夢中になれることに、いちばん多くの時間を充てよう。

自分の「数字」がわかれば、成功への道筋が見えてくる。

第11章 ストレスに打ち勝つ

「何をやってもうまくいく人」の共通点は、
困ったことが起こっても、おもしろおかしい面を見つけだすコツを身につけていることだ。

笑ったあと、脳からエンドルフィンという化学物質が血液中に放出され、全身にいきわたり、「ナチュラルハイ」の状態になる。全身が快い高揚感で満たされる。

人生でストレスを感じる状況におちいったときは、その状況からユーモラスな面を探そう
ユーモラスな面がない状況など、人の死も含めてほとんど存在しない。

誰かをうらむのは、賃貸料を取らずにその人を頭のなかに住まわせるようなものだ。
いつもできるだけ笑っていよう。

第12章 恐怖と不安を克服する

前向きで積極的な考え方をしていれば、脳からはセロトニンドーパミンなど、気持ちを高揚させてくれるホルモンがたっぷり出る。

私たちが思う不安なことの大部分は起こらない
・87%は起こらない
・7%は起こる
・6%は防ぎようがある
不安に思うできごとを心配ばかりして過ごすのは損だ。

不安におびえるのは、
望まないことが起こりますようにと祈るのと変わらない。

恐怖にとらわれていても、
生きる妨げになるだけだ。

自分が「起こってほしくない状況」のことばかり考えているのに気づいたら、頭を切り替えて「起こって欲しい状況」のことだけを考える。それだけでいい。

第13章 絶対にあきらめない

勝者とは、決して失敗しない人ではない。
決してあきらめない人だ。

何回でもあきらめずに挑戦すれば、確率的に成功する。

人生の失敗の多くは、成功にどれほど近づいているか知らずに、

それを目前にしながらあきらめてしまうときに起こるのだ。

トーマス・エジソン
ブレイン・プログラミング 引用より

「心からやりたい」と思ったことは、やめてしまってはいけない。
スタート時点で見えた場所まで来たら、そこからは、もっと先の風景まで見わたせるようになる。

ほとんどの人は、成功すると決心したから成功したのである

第14章 どん底から再出発する

本著の内容を、著者のふたりがどんなふうに自分たちの人生に応用し、実践したかが記されている章。

RASが行きたいところならどこへでも連れていってくれるGPSであり、
本当に強力なツールであることがわかる。

第15章 おさらい

第1〜14章までのまとめが記されている章。

本書の初めに掲げられているナポレオン・ヒルの文章が、最後にもう一度掲げられている。

頭のなかで考えたことを、心から信じられるなら、
人はそれがどんなことでも達成できる。

ナポレオンヒル(1937年)
ブレイン・プログラム 引用より

著者が感銘を受けた言葉なんでしょうね・・

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「ブレイン・プログラミング」読書感想・心に残ったところ

アラン・ピーズバーバラ・ピーズ

夫婦である二人の著者が、どのように多くの夢を実現してきたのかを、
脳科学の視点から展開していく内容がとてもおもしろく興味深い本でした。

脳の設定を変えるという内容でしたが、
自己啓発的なこと、
スピルチュアル的なことも、
私は文面から感じました。

お二人が夢をかなえるために、
あらゆることを駆使して豊かな人生を歩まれているように思います。

この本は、夢をかなえる方法の本が多々あるなかで、
RASの働きを知れる一冊なので読んでおくといいと思います。

脳(RAS)の秘密を知った今、
ぜひ練習して使っていきたいと思います。

自分が心から望むもの、
それがわかっている人は幸いですね。

まとめ・著者からのメッセージ

このメッセージを引用して本の紹介を終わります。

人生で何をするべきかについては真剣に考えなければいけない。
だが、あなた自身のことは笑い飛ばすくらいでいい。
何が起ころうと、おもしろおかしい面を見つけ出すという約束を自分自身と交わそう。

ブレイン・プログラミング

わくわく楽しいところに福はやって来るのでしょうね。

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